今年の夏は、蚕を300頭ほど飼いました。
蚕たちが食べるのは、もちろん牧野造園の桑園で育てている桑の葉です。
そして、繭になる直前なると、蚕たちは一気に食欲が増します。
その食欲はなかなかのもので、桑の葉をどっさり与えても、1時間後にはもうほとんど残っていません。
今年は特に、繭をつくる時期になっても食欲が落ちず、なかなか「まぶし」に入ってくれない蚕もいました。
どうやら今年は、食べ盛りの子たちが多かったようです(笑)。
そんな様子から、養蚕仲間の方と桑の葉について話をしました。
その方は以前、野良桑の葉を使って蚕を育てていたそうです。
ところが今回、牧野造園の桑の葉を与えてみたところ、
その後は野良桑をあまり受け付けなくなってしまったとのこと。
それからというもの、桑の葉を取りに何度も牧野造園へ足を運んでくれました。
ご本人からは、
「葉の色とか厚さが全然違うし、美味しいんだと思う。」
と、嬉しいお褒めの言葉をいただきました。
桑を育てているたちにとって、実際に蚕を育てている方からそう言っていただけるのは、
とても嬉しいことです。
自分たちが育てた桑の葉を実際にあげて、
観察してみることで、見えてくることがあります。
だからこそ、育てて、観て、試してみる。
今年の養蚕も、そんな小さな発見の積み重ねでした。
次の秋蚕では、少数ですが、桑のポット苗を使って養蚕をしてみようと思っています。
普段の桑園とは違う環境で育った桑を、蚕たちはどんなふうに食べるのか。
どんな反応を示してくれるのか。
今から楽しみです。