桑園で育つ桑は、一見するとどれも同じように見えます。
しかし実際には、成長の速さや樹形、実の付き方、生育環境への適応力など、それぞれに個性があります。
そして私たちは現在、桑園の桑を一本一本管理するための準備を進めています。
アルミプレートに番号を刻印し、それぞれの桑に固有の番号を付ける計画です。
なぜそこまでするのでしょうか。
それは、未来の桑づくりのためです。
どの木が多くの実を付けるのか。
どの木から採れた種子が良く育つのか。
暑さや乾燥など厳しい環境でも元気に育つ個体はあるのか。
そうした違いを記録しながら観察することで、より良い桑を次世代へ繋げていきたいと考えています。
植物の成長には時間がかかります。
今年の実から種子を採り、育て、その結果が見えてくるのは来年以降です。
だからこそ、今この瞬間の記録が大切になります。
アルミプレートに刻まれた小さな番号は、単なる管理番号ではありません。
未来の桑園づくりへ繋がる、一つひとつの記録の始まりです。